野球が上手くなる練習まとめ

野球が上手くなる方法をまとめています。

33歳、初動負荷トレーニング始める。

2022年シーズン終わりました。

前年度の成績が26試合72打数33安打で打率4割5分8厘。

ホームラン2本(ランニングホームラン)

出塁率5割1分2厘

盗塁21盗塁死2

打点28

でした。

今シーズンの成績は22試合55打数21安打で打率3割8分2厘。

ホームランは4本(1本はランニングホームラン)

出塁率が4割8分5厘

盗塁は10で盗塁死0

打点20

でした。

 

今年度は試合数が少なかったですが、打率、出塁率、盗塁数、打点が前年を下回りました。唯一の収穫はホームランは0→3本と増えたこと。そして盗塁死が無かったこと。

 

2020年オフに「走り革命理論」を和田賢一さんから学び、50mタイムが7.4→6.4へ。足が速くなったので、盗塁を仕掛けられるようになり、チームの盗塁王になりました。これは現役時代には考えられなかったことで、足はトレーニングの方法を知れば30歳をすぎても速くなることが分かりました。鈍足なのがずっとコンプレックスだった私にとって、この劇的な変化はもの凄く嬉しく、ただしんどかった「ダッシュ」が、「暇だったらやりたい」ことくらいにまでランクを上げてきました。コンプレックスを克服したことで、自信を持ってプレーできるようになりました。シーズンでは3塁打が打てるようになってきました。

 

2021年オフに「革新的投球パフォーマンス」に出会いました。高島誠さんのオンラインレッスンに入会し、140キロを目指してウェイトトレーニングや柔軟性トレーニングなどに取り組みました。すると球速が124キロ→136キロに。コントロールは相変わらず悪いので、ピッチャー当番は無くキャッチャーとして試合に出続けましたが、いままで刺せなかった盗塁を刺せるようになってきました。大会では、相手のランナーが初めて盗塁をした際に刺し、そこから一切走らなくなりました。31歳でも肩は強くなることが分かりました。

また、ウェイトトレーニングに加え、走り革命理論のスプリントトレーニングを年間通して継続したことで体のキレが維持され、打球の飛距離が伸びました。これにより、左中間最深部へのサク越えホームランが出ました。あと少しでバックスクリーンに入れれそうなレベルまで来ました。

筋力がパワーアップしたことで、飛距離は伸びたのですが、今期は打ち損じることも多く、打率を下げてしまいました。最後の大会は、実験として全打席でホームランを狙いましたが結果は10打数2安打。バットが遠回りをして引っ掛けたサードゴロがほとんどでした。まだまだ試合でホームランを狙って打てるレベルには達していません。コンタクト率と運動の再現性が低いことが打率を下げている原因だと思いました。

 

そこで2022年オフはイチローが行っている「初動負荷トレーニング」を始めることにしました。現在、始めて5回目ですが、明らかに変化したのが「柔軟性」です。特に、股関節の可動域がもの凄く出るようになりました。また、股関節を広げた状態で力を出す感覚を徐々につかめるようになってきました。これまで通っていなかった神経メカニズムが生まれ、脳から股関節へ一本の操作糸が作られた感覚になりました。

これまで意識しても動かせなかった左の股関節を思い通りに動かせるようになってきました。

このことで、投球の際に前足を着地して、上半身を開いていく際に前足股関節を動かさないで耐えられるようになり、頭のブレを抑えられる効果が現れました。まだ実際のボールを投げていないので分かりませんが、私の課題である「コントロール」を改善してくれそうな期待感があります。

バッティング面では正直どのように作用するか分かりません。股関節、肩甲骨の可動域が広がっていますから、スイングを始める局面で、より股関節をねじらせながらスイングできるかもしれません。そうなると、おそらくスイングスピードは上がると思われるので、バックスクリーン弾も近づいてくるかもしれません。また、神経メカニズムを刺激しているので、思った通りに体を動かせる身体操作性も向上していきます。このことが「再現性」を高める事に期待できます。また、ボールのコンタクト率を高めることも期待できます。

 

初動負荷トレーニングが野球のパフォーマンスにどのような影響を与えてくれるのでしょうか。来春がとても楽しみです。

 

今オフの目標値(2023年4月1日がゴール。残り3カ月)

・50mは6.4をコンスタントに出せる状態

・打撃練習でバックスクリーンへ入る状態

・ピッチングで135キロをコンスタントに出せる状態

・2塁送球で毎回ベース上に投げられるコントロール

 

33歳、まだまだ野球が上手くなります。

 

 

 

『どんな場面でも今できることに集中する』が最強なメンタル術

「4点差もあったのに、9回裏から逆転されて負けてしまった」

「ゴロを転がさないといけない場面なのに、なぜかフライになってしまう」

「チーム内でエラーが続いてしまう」

 

このような現象は草野球に限らず、プロ野球でもよく目にします。

「絶対にそうなってほしくない」という結果が現実になってしまう場面です。

長年野球をやってきましたが、なぜこのような現象がよく起こるのか解明できずにいました。

 

しかし、先日、東北楽天イーグルス千葉ロッテマリーンズのメンタルトレーナーである岡澤氏の講演会に参加した際に大きなヒントを得たので書き記しておきたいと思います。

 

思考は現実化する

 4点リードのまま、9回裏に突入。あなたは、あと3人抑えれば勝てる場面のピッチャーだと仮定しましょう。スコアは4-0。

 

 これまで通りに投げれば負けることはほぼありません。誰もがそう思っています。

しかし、野球ではよくサヨナラゲームが起こります。4点差が一気にひっくり返されるのです。

 

 9回のマウンドにたったピッチャーの心理を考えてみましょう。

「4点もあるから大丈夫かな。ここから逆転されたくないな。甘いコースは投げちゃまずいぞ」

 こんな風に考えているピッチャーの頭の中にはどんなイメージが浮かんでいるでしょうか。

 「バッターを抑えてガッツポーズしている自分」ではなく

 「逆転される自分」「甘いコースを投げる自分」を想像していないでしょうか。

 

 人間は言葉を認識した瞬間に、瞬時にイメージしてしまう生き物です。「りんごを想像しないでください」と言われ時に、あなたの頭の中にはリンゴがイメージされませんでしたか?

 

 勝利を目前にした際、人間には「負けたくない」という心理が働きます。ピッチャーであれば、「高いボールは打たれるからダメだ」と考えます。その時、「高いボールを打たれる」イメージを頭の中に浮かべてしまうのです。

 

 技術を向上させるために、自分の頭の中のイメージを再現する練習をこれまで何度もしてきている選手であればあるほど、「高いボール」をイメージしてしまうだけで、体が勝手に高いボールを投げるフォームになってしまう。

 

 「フライは上げてはダメだ」と考えれば考えるほど、「フライを上げるイメージ」を想像してしまう。

 

 「ゴロを取り損ねてはダメだ」と考えれば考えるほど、「ゴロをはじくイメージ」を想像して、動きが固まってしまう。

 

 「エラーが続いているから、エラーを止めないと・・・」と思えば思うほど、自分のところにボールが来た時に、「エラー」のことが頭をよぎってエラーをしてしまう。

 

 まじめな選手ほど、大事な場面で結果を出せないことがあります。その原因が、この「悪い結果を生み出したらどうしよう」という守りに姿勢に陥っているからです。この姿勢に入ってしまうと、「良い結果」を生み出すためにやるべきことに集中していないため、「悪い結果」になる確率が上がります。

 

 近い距離を上手に投げられない「イップス」という現象があります。これも「こんな近い距離をちゃんと投げられなかったらどうしよう」と考えしまったり、周りから笑われたり、叱られたり、投げる相手が嫌な顔をしたりすると、この現象が起こりやすくなると言われています。

 

 本来、「良い結果」を出したければ「良い結果を出すための手順」を行えば、当然、良い結果が生まれる確率が上がるはずです。

 

 だから、大切なのはどんな場面でも「良い結果を出すために、今やれることをやる」という思考です。

 

 例えば

 「高めのボールは打たれる」という事実があります。この時どう対処すればいいでしょうか。

 

 【悪い例】

「高めのボールを打たれる」→「高めのボールは投げたくない」→「早めにボールを離してはダメだ」(この時点で、早めにボールを離す感覚を思い出してしまう)→高めのボールを投げてしまう→外野に運ばれる確率が上がる。

 

 【良い例】

「高めのボールは打たれる」→「今必要なのは低めのボールだ」→「低めのボールを投げるには遅めに離そう」(遅めにボールを離す感覚を思い出す)→低めにボールを投げる→内野ゴロの確立が上がる。

 

 【悪い例】の様に考えて、実際に高めにボールを投げてしまっても、打者が打ち損じて内野ゴロになることもあります。相手のレベルが低いほど、このような結果オーライがよく起こります。また、打者が「内野ゴロは打ってはダメだ」と思ってくれていて硬くなれば、さらに内野ゴロが増えるはずです。

 

 だから、この例では「高めのボールを投げてはダメだ」という言葉を「低めのボールを投げるのが良い」と頭の中で変換できる選手が、良い結果を生み出しやすくなるのです。

 

 「○○してはダメ」→「○○するために今何をすべきか」を考えるのです。

 

「欲しい結果」から逆算する

 1点差で負けている9回裏2アウト。自分がヒットを打たなければ負けてしまう場面。これまでの記事を読んでくださったあなたならどういう考えで打席に立つでしょうか。

 

 ①「欲しい結果」

 ②「そのために今やるべきこと」

 

の手順で考えましょう。

 

 ①「欲しい結果」は、ヒットです。

 ②「そのために今やるべきこと」はヒットを打つために何をするか考えることです。

 

これまで、初球を思い切り振ったらヒットが生まれる確率が高いのであれば、あなたのやるべきことは「初球を思い切り振ること」です。決して、初球に手を出してアウトになることを恐れてはいけません。

 

特に初球を打ち損じると、周りから「もっと球数を投げさせれば暴投があるかもしれないだろ」と言われる可能性もあります。ここは「初球を思い切り振ってヒットが出る確率」と「暴投」の確立を考える必要があります。

 

ピッチャーがこれまで何度も暴投をしていれば、「暴投をしてはいけない」と硬くなってくれて暴投の確立は上がるかもしれません。

 

でも、そうでない場合は、「初球を思い切り振ること」の方がヒットの確立が上がります。だからこそ、ここは割り切って初球のストライクを思い切り振りにいくのです。

 

もし、ここでボテボテの内野ゴロでアウトになったとしましょう。

最後のバッターになってしまって、初球を打ったことを責められるかもしれません。

 

最後のバッターというプレッシャーから、何もできずに見逃し三振したアウトも

ボテボテの内野ゴロのアウトも、結果は同じアウトです。

 

しかし、プロセスが全く違います。

 

何もできずに見逃し三振のバッターは、ヒットが生まれる確率が0%でした。

ボテボテの内野ゴロのバッターは、ヒットが生まれる確率は90%だったかもしれません。しかし、微妙にボールを打ち損じてしまいました。

 

前者は「バットを振らなかった後悔」が残り

後者は「バットを振ったけれど、打ち損じた後悔」が残ります。

 

どちらの選手がこの後、上手になるでしょうか。

もちろん後者です。「打ち損じた原因」を考えられるからです。

「打ち損じた原因」

・ストレートと思ったら、カットボールだった。

・ボールをよく見ていなかった。

・いつも以上に力を入れて振ってしまった。

・打つ前に足を上げるタイミングが遅かった

 

など、具体的に練習するべき内容が明確になります。

打ち損じた原因をつぶす練習を重ねれば

次の同じ場面ではヒットを打てる確立が95%になるかもしれません。

 

どんな場面でも、今やるべきことがある

勝っていても、負けていても、「欲しい結果」の為に今やるべきことは必ずあります。

 

勝っていれば、「負けないためにしてはいけないこと」を考えるのではなく「勝ち切るために今するべきこと」を考える事。

 

負けていれば、「勝ちをあきらめて好き勝手に打つ」のではなく「逆転するために、まずはランナー一人を出すこと」を考える。だから、セーフティバントや、ボールを見極めてフォアボールを狙う、リード幅を広くして相手のミスを誘うなど、具体的にやれることをやるのです。そうして負けても、かならず次につながる負けになります。

 

もし勝ちをあきらめて好き勝手に打つとして、運よく勝ったとしても次回同じ場面で打てるとは限りませんし、負けたとしても「あきらめてたから」という言い訳しか生まれません。試合の後に「あきらめたこと」は次の練習のしようがありません。

 

だから、どんな状況も「今やるべきことは何か」を常に考えることが

一番、パフォーマンスが上がるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対ゴロが欲しい時にどうするか。

 試合の中では、どうしても得点したい場面が出てきます。その時に一番最悪なのが三振になることと内野フライを上げてしまうことです。

 

 そのような場面で、監督やチームメイトはゴロが欲しいと思うあまり、「絶対フライあげんなよ」と声掛けをしていきます。

 

 しかし、この声掛けのせいで、フライを上げてしまう選手のなんと多い事か。この声掛けの問題点は、そうなってほしく「ない」ことを選手の脳裏に思い起こさせてしまう点にあります。

 

 選手は「フライをあげんなよ」と言われると、フライを上げている自分を思い浮かべてしまいます。

 

 例えば、「ぶどうを思い浮かべないでください」と言われた時に、あなたの脳にははっきりとぶどうが思い浮かんだはずです。

 

 人間の脳は、無意識に言われた言葉をイメージ化してしまう生き物です。だから、フライを上げている自分を想像して打席に立つと、フライを上げるようなスイングになってしまうのです。

 

 ランナー三塁で、ボテランのサインが出た際に、ゴロを転がそうとして「上からたたく」ようなスイングに変えてしまう選手がいます。ベンチからしたら、失敗しても「ゴロをたたこうとしたんだな」というのは分かります。しかし、上からたたくスイング軌道は、真っすぐに来るボールにバックスピンをかけることになります。

 

 バックスピンがかかるということは、ポップフライになる確率が高くなるということです。

 

 では、逆にゴロになるということはどういうことでしょうか。ゴロになるためには、ボールにトップスピンがかかっていればいいことになります。

 

 そう考えると、ゴロが欲しい場面では、アッパースイングか、ボールの上半分を打てばよい事になります。

 

 しかし、アッパースイングの場合、ボールの軌道にバットを軌道を合わせることが難しく、点と点で打つことになります。こうなると、点と点で打つ大根切りと大差なくなり、空振りが多くなってしまいます。

 

 では、「ボールの上半分を打つ」とどうなるでしょうか。普段、ランナーがいない場面ではボールの軌道にバット軌道を長くいれるためにレベルスイングに近い形で振っていると思います。

 

 いつもはボールの真ん中を打ち抜くイメージかもしれませんが、その意識を少し上に上げてみるのです。ボールの上半分をいつものスイングで打ってみるのです。

 

 こうすると、点と点ではなく、線と線でボールを捉えることが出来るため、空振りすることが少なくなります。

 

 また、バッター心理としては、いつも通りのスイングでいいので、ピッチャーとのタイミングだけに集中できるようになります。「ボールの上半分を見る」意識を持つだけです。

 

 さらに付け加えると、ランナー3塁の場合、ピッチャーゴロだけは避けたいので、少しだけ「引っ張る」意識でいれば、右バッターはショートゴロ&サードゴロ、左打者ならセカンドゴロ&ファーストゴロを打つことができ、得点することができます。

 

 結論は絶対ゴロが欲しい場面では「いつも通りのスイング」に「ボール上半分を見て、少し引っ張る」意識を持つことでゴロが打てるようになります。

 

 決して、「上からたたく」など、「スイング自体を変える」ようなことはしないでください。その意識が結局、ボールを線ではなく点で捉えることに繋がってしまいます。

 

 ですので、ゴロを絶対欲しい時には、チームメイトには「ボールの上半分をいつものスイングで打ってこい」と声掛けすればいいのです。

 

 この話を、守備側から考えていきましょう。

 

 ランナー3塁で、相手がゴロを打とうとしているのは分かります。ここで大根ぎぎりをしてくれるバッターであれば、高めの真っすぐを投げます。こうするとバットがボールの下半分に当たる確率が上がりフライになる可能性が高くなります。

 

 また、落ちる系の変化球があれば、ボールが上から下に落ちているのに、バットも上から下で振るので1点でしか軌道が交わらないことになり、結果的に空振りが多くなります。

 

 大根切りではなく、レベルスイングしてくるバッターには、完全に外に外して空振りを獲るか、体ギリギリに投げてバットの根っこに充てて凡フライを上げさせるかになります。どちらもピッチャーのコントロールが要求されます。

 

 絶対ゴロが欲しい場面は、スイングを変えず、「ボールの上半分を見る」だけでいいのです。

 

 バッティングは良くても3回に2回は失敗するのです。一番振りやすいスイングを変えることでさらに失敗が増えるのではないでしょうか。

 

 ボールの上半分を見るということはどんなに速いピッチャーが来ても対応できます。球が速ければ速いほど、上からたたくバッターは空振りする確率が上がります。

 

 ゴロが欲しい時は「ボールの上半分を見る」だけです。

 

 今日もエンジョイベースボール。

#ゴロの打ち方 #ボテラン #パファーマンスを引き出す声掛け 

 

 

 

スピンレート革命 回転数を上げればピッチングが変わるを読んで、回転数と球速の目標が定まった。

 

テクニカルピッチを購入して、球速だけでなく、回転数や回転軸の傾きなどを可視化できるようになりました。そこで、どんなボールを目指すべきなのかの指標が欲しくなり、『スピンレート革命』を読んでみました。

この本の著者は林卓史さん。慶応大学野球部の監督をされた方で、アメリカからいち早く『ラプソード』を導入されました。ラプソードとは、球速や回転数、回転軸などが分かる機器でMLBなどで使用されたのがきっかけとなり、日本でも使われるようになりました。林さんは、この機器を導入後、慶應大学をリーグ優勝に導びかれました。

この本の中で林さんは「極論を言えば、配球なんかいらない。」と仰っています。

どんなにいい配球をして、外角低めに制球しても、球速が130キロで平均的な球質なら打たれる可能性は高まるでしょう。反対に球速が速くて回転数が多い球を投げれば、配球や細かな制球とは関係なく抑える可能性が高まります。打者との駆け引きをするよりも、わかっていても打てない球を捕手のミットに投げ込めばいいのです。

確かに、一理あると思います。もの凄い回転数で、ものすごい速い球であればストレートでも打たれる可能性は低くなります。東京6大学野球リーグのデータを見ると、球速が上がれば被打率は下がることが分かっています。また、打たれにくい変化球として「フォーク」を上げています。カーブやスライダーを投げる選手が多いなか、フォークの被打率が他の球種に比べて低くなっています。

球種は4つも5つもいらない。それよりも、ストレートと2つの変化球を磨いた方が、効率がいいと思っています。ストレートとフォーク、スライダー(カットボール)かツーシームで基本的にはよいと思います。

ストレートの球速と回転数を上げて、フォークを覚え、スライダー(カット)かツーシームを習得すればいい事が分かります。

この本では、回転数と球速を上げるための具体的な方法が書かれています。そのなかにキャッチボールがあります。

自分の正面で球を離して、相手が捕球する3,4メートル手前のところでは既に「胸」へのラインに入っていて、実際の捕球も胸の前で行われることが基本です。右利きの選手同士がやっているキャッチボールでは、途中経過では「相手の右胸あたりに向かっている」ボールでなければならないはずです。そのことを織り込みながら「どこを途中経過で通すか」(地点1)、「ゴール地点をどこにするか」(地点2)を考えながらキャッチボールをする必要があると思います。

右投手の場合、大抵のストレートはシュートするので、相手の右胸あたりを目掛けて投げて、相手側の3,4メートル手前では胸の真ん中に球があるようにキャッチボールをすることを意識するようです。

また、遠投では「長い距離で球が空気抵抗を受けることで、自分の球の回転の傾向がつかめる」と書かれています。遠投では、「思ったよりも高いところにきた」と相手に思わせる球がホップ成分が多い「いい球」と言えます。

 

この本の後半は、慶應大学の野球部が優勝するまでのチーム事情が多かったので、あまり参考になりませんでしたが、前半部分は草野球選手にも有益な情報が多かったです。

 

これを基に、これまでの自分の球速と回転数を分析してみました。

f:id:probaseballplayer:20220313094358p:plain

回転数と球速の相関図

115キロで1500回転、125キロで1750回転、135きろで2000回転くらいになるのかなと思います。私の球質としては、10キロアップごとに250回転増えていく感じかと思います。

f:id:probaseballplayer:20220313101310p:plain

球速・回転数・ホップ成分・シュート成分・傾き

2021年の12月から140キロに向けてトレーニングを始めました。現在100日を超えたあたりです。こう見ると、球速が上がるにつれて回転数とホップ成分が上がっています。また、回転の傾きもより0度に近くなり、131キロが出たときはほぼきれいなバックスピンを投げることが出来ました。初めのころはシュート成分が多く、効率よくボールに力を加えられていないことが分かります。

 

この分析を行ったことで、次の目標が決まりました。現在地を可視化すると、何を指標に取り組めばいいか明確になるので、やる気に左右されずに淡々と練習に励むことができます。

 

次なる目標は、135キロ、2000回転、ホップ成分90、シュート成分5以内、傾きを5度以内に抑えた球をコンスタントに投げられるようになることです。

 

117キロから130キロを超えるために行っているトレーニングを別記事でまとめています。

 

probaseballplayer.hatenablog.com

夢を習慣の力で現実に。

【記録用】140km/hを目指すためのトレーニングプログラムを続けている記録

 

革新的投球パフォーマンスに記載されている

『140km/hを目指すためのトレーニングプログラム』を忠実にやっていくと本当に140km/hが超えるのか実験した記録になります。

90日前からこのプログラムをかじりながら、自分の持っている器具などでできそうな種目のみをやってきたところ、3カ月で124km/h⇒136km/hになったので、これは本気でトレーニングプログラムを行ったらどうなるのか試してみたくなりました。

これまでの球速の伸び方をデータ化するとこんな感じになります。

縦軸が球速、横軸が日数です。

f:id:probaseballplayer:20220228213526p:plain

球速の伸びグラフ

 トレーニングを始めてから50日目くらいまでは、124キロ台どまりでしたが、ホームジムを買ってウエイトを始めたらすぐに128キロがでるようになりました。

 しばらく128キロが続きましたので、2kgメディシンボールのメニューを増やして2週間ほぼ毎日投げ続けました。プライオボールも肘に負担が来ない程度にフォーム固めとして投げました。

 すると、2週間後に一気に136キロまで球速が上がっていました。これにはとても驚きました。おそらくウエイトの効果が出始めたことに加え、メディシンで体幹を使って指先を走らせる感覚が上手くマッチしたのだと思われます。

 136キロが出てから、1週間後には131キロ止まりでしたが、ずいぶんとコンスタントに128~131キロを投げられるようになってきました。これまでのグラフ推移から、球速は右肩上がりではなく、一端平衡状態(プラトー現象)が起きます。そこでトレーニングを続け、10日~20日くらいを経ると、またMAXを更新できるようになっています。

 現在は130キロを意識して投げられるようになりつつある段階です。130キロを投げる時の感覚としては、前足が付いてから胸がまだ3塁側を向いていて、その状態で後ろ足が先に回旋し、下半身に引っ張られるようにして腰が回り、胸がピッチャー側に向いたら最後にお腹の伸展を一気に収縮させるように腹筋に力を入れます。

 トレーニングを続けて90日経ちました。ここからは、140㎞は通過点と思って145km/hを次の目標にします。そのためにも140km/hトレーニングを出来る限り忠実に守ってやっていきたいと思います。

【記録】

DAY1 2月28日(月)『ウエイトの日』

・フロントスクワット 50㎏10回2セット

・ワンハンドブルガリアンスクワット 8kg10回3セット

・ローテーションプッシュアップ 8kg10回3セット

・ベントオーバーローリング 40kg10回2セット

・懸垂 10回7回6回

・指懸垂 7回7回

・チューブでインナーメニュー

 

DAY2 3月1日(火)『身体操作の日』

・シャッフル 20回

・サイドジャンプ 20回

・股割ジャンプ 20回

・カエルジャンプ 20回

・スパイダー 20回

・四つん這い歩き 20回

・ブリッジロール 20秒

・ロール 20回

・逆立ち歩き 20秒

・ブリッジ歩き 20秒

シャトルラン 20秒

・横走りシャトルラン 20秒

上記メニューを3セット。とてもハードです。息が上がります。昨日懸垂をしているので上半身がパンパンに張っている中のブリッジ歩きは力が入りませんでした。昨日ウエイトして筋肉が貼っているのをほぐしながら、自重で筋肉を伸ばす意味もあると思いました。ただただきつすぎます。全身の関節を連動させる動きが多いので、柔軟性を高めるにはもってこいのメニューだと思います。きついけど必要なのはすごく理解できます。

DAY3 3月2日(水)『瞬発系メニュー』

・ボックスジャンプ 正面 10回

・ボックスターンジャンプ 10回

・ボックスジャンプ 片足 10回

・MBスロー オーバーヘッド 10回

・MBスローサイドトス10回

・MBスロープッシュ 10回

・プライオボール正面 10回

・プライオボール牽制 10回

・プライオボールスロー 10回

各3セット

 ボックスジャンプは50cmくらいのベンチを使ってやりました。片足ジャンプの降りる時が全体重を足首1本で支えるので、かなり強度が高いです。2日間ボールが触れないメニューだったのでプライオボールを投げるメニューがあって嬉しかったです。左大殿筋とヒジがもの凄く張っています。足はオフで超回復を図る日なので、温泉でも行ってマッサージしようと思います。

 

 

 

 

【記録用】140キロライン記録

この記事は私の備忘録です。有益な情報はありません。

140キロラインを目指してトレーニングに励みます。

 

★90日目★(カッコ内の数値が140キロライン)

MAX136km/h

50m6.68(クラウチング)6.30(スタンディング)

10m走(1.75) 1.78、1.96、1.68、1.69 ⇒145km/hラインクリア

立ち幅跳び(2.70) 2.60m ⇒未達成

立三段とび(7.75) 7.30m ⇒未達成

メディシン(12.5) 12m ⇒未達成

 

筋力系のメニューは明らかに未達成です。もう一回り体を大きくしなくちゃいけません。さらに、ジャンプ系の瞬発トレーニングがもう少し足りていません。

走りに関しては150キロラインも見えてきました。走るメニューは毎日しているので、ここは努力が報われていて嬉しいところです。

 

 

一冬で117km/から140km/hになる方法まとめ

この冬、革新的投球パフォーマンスを実践してみた記録です。

現在、このプログラムを続けて80日が経過しました。

初日は117km/hでしたが、現在136km/hまで伸びてきました。

このペースで行けば140km/hは必ず超えられる気がします。

今回は、このプラグラムの概要とどんなトレーニングをしたのかお伝えします。

誰でも140km/hが投げられる?

この本の著者である高島誠さんは、オリックスメジャーリーグでトレーナーとして働かれた方で、現在Mac's Trainer Roomという野球ジムを開業されています。高島さんが指導している武田高校は練習時間が1日わずか50分(片付けなどを除くと30分前後)しか練習時間がないにも関わらず、プロ野球選手を輩出しています。

 

武田高校ではこの5年間で、140km/hを超える選手が11人も出るという、これまでの常識では考えられなかった結果を出しているようです。このことから、30歳超えた私でも同じようにトレーニングを積めば140km/hを超えられるか試してみたという訳です。

球速アップに大切な4つの要素

球速アップには、①筋量 ②筋出力 ③柔軟性 ④身体操作性 の4つの要素をバランスよく鍛えていくことが大切です。

 

筋トレを10やるならば、柔軟も10やらなければならないということです。

 

柔軟性は見落としがちですが、150キロを超える剛腕投手は、筋力だけでなく、常人では考えられないような柔軟性を兼ね備えています。山本投手が良い例です。


www.youtube.com

 

私は、開脚が出来なかったので、お風呂上りにオガトレさんの動画を見ながらストレッチを行いました。2週間では無理でしたが、2カ月くらい続けると開脚して頭が地面につくようになりました。


www.youtube.com

 

ブリッジもできなかったので、バランスボールを使って補助を使いながらやっています。ダイソーで550円で売っていました。強度が大丈夫か心配でしたが、問題なく使えています。

f:id:probaseballplayer:20220227134622j:plain

筋量に関しては、高島さんの書籍では特殊な器具が多かったのですが、代用できるものも多いです。近くのジムに入会しようか迷いましたが、ホームジムセットを買うことにしました。ジムに1年くらい行くと、結局ホームジム代を超えてきます。コロナ対策も考え、Amazonで『ファイティングロード社のキングスセット』を注文しました。

ファイティングロード Co., Ltd. (FIGHTINGROAD Co., Ltd.) キングスセット

ファイティングロード Co., Ltd. (FIGHTINGROAD Co., Ltd.) キングスセット

  • ファイティングロード Co., Ltd. (FIGHTINGROAD Co., Ltd.)
Amazon

幅は畳2枚分くらいです。高さは2mくらいです。ダンベル、バーベルは別売りですので、こちらを注文しました。バーベルシャフトのながさは160cmです。

キングスセットが2万9700円、ダンベルバーベルセットが3万800円でしたので、6万500円でホームジムの完成です。安い。ジムに10か月以上通うくらいなら断然こちらが安いです。送料無料でした。

f:id:probaseballplayer:20220227140130j:plain

f:id:probaseballplayer:20220227140132j:plain

こんな感じでコンパクトにまとめられて届きました。組み立てには3時間ほど掛かりました。

 

背筋を鍛えるラットプルダウンについては、付属のバーではなく、別売りのリングを回しながら鍛えています。そちらの方が投球時の腕の回旋を意識して鍛えることができます。2,380円でした。

プライオボールスローについては、MLB選手が通っているドライブライン社の物を購入しました。こちらが1万3700円。プラスチックボールに砂が入っただけでこの価格。利益率がとても高そうな商品です・・・。これで速くなったのでよしとします。

さらに、球速アップにはメディシンボールが欠かせません。

2kgを買いましょう。3680円でした。

私は初め5kgを買ってやっていましたが、オンラインコミュニティーで高島さんに指摘をいただき、2㎏を買い直しました。

 

高島さんの書籍に紹介されているメニューに加えて、クーニンズの前沢さんの動画で紹介されているメニューを加えてやっています。それぞれ10回を1セットでやっています。メディシンを取り入れてから楽に130キロを投げられるようになってきますよ。


www.youtube.com

 

メディシンボールが重いと腕で投げてしまって、体幹を鍛えることが出来ないようです。2㎏の重さを体幹に力を入れてしっかり強く投げることが投球時に腕の力を使わずに投げられるフォームに近づきます。

初めに投げていたこちらの5kgのメディシンボールは腹筋を鍛えるために使っています。140km/h投げるための指標として「140km/hライン」という指標が高島さんの書籍で紹介されていますが、5kgメディシンを12m50㎝投げることが必要とされています。

自分の体幹力を測る際にも使えるので、買っておいて無駄ではなかったです。2000円で購入しました。

腹筋を鍛えるために効果的なアブローラーですが、こちらもダイソーで購入しました。330円です。これ、めちゃめちゃきついのでサボりがちですが、気合が入っている時にやっています。

f:id:probaseballplayer:20220227142936j:plain

これらの商品を使いながら、高島さんの書籍を参考に140km/hプログラムを自分なりに作ってやっています。

プロテイン

プロテインはエクスプロージョンを飲んでいます。メープル味は最初抵抗ありましたが、慣れれば飲みやすくなりました。3㎏パックを買いました。

 

私の作った140km/hプログラム

ネットで手に入る上記の商品を使いながら、私なりにアレンジしたこのプログラムで現在10km/h 以上アップを実現しました。

 

★上半身★

<胸筋>

・ローテーションダンベルプレス

・ベンチプレス

・バランスボールダンベルプレス

<腹筋>

・アブローラー

・メディシンボール5㎏ツイスト

<背筋>

・懸垂(近くの公園で)

・インバーテッドロウ

・ワンハンドダンベルロウ

・ラットプルダウン

★下半身★

・バックスクワット

・股割スクワット

デッドリフト

・ヒップスラスト

ブルガリアンスクワット

・バックランジ

柔軟+身体操作系

・逆立ち歩き

・ブリッジロール(山本投手の動画のメニューです)

・股割ジャンプ

・開脚(オガトレさんの動画がおすすめ)

ブリッジと開脚は毎日お風呂上りに行います。

筋出力系(瞬発系)

・メディシンボールスロー(前沢さん+高島さんの書籍メニュー)

ダッシュ(別記事で紹介しています。)

 

probaseballplayer.hatenablog.com

 

1週間単位でのトレーニングは

月曜⇒メディシン・プライオボールスロー、走り革命トレ、柔軟

火曜⇒ウエイトトレーニング(全身)走り革命トレ、柔軟

水曜⇒メディシン・プライオボールスロー、走り革命トレ、柔軟

木曜⇒ウエイトトレーニング(全身)走り革命トレ、柔軟

金曜⇒メディシン・プライオボールスロー、走り革命トレ、柔軟

土曜⇒ウエイトトレーニング(全身)走り革命トレ、柔軟

日曜⇒メディシン・プライオボールスロー、走り革命トレ、柔軟、ピッチング練習

 

こんな感じです。ピッチングは土日のどちらかしかやっていません。トレーニングが9割、野球が1割です。これで野球は上手くなります。

 

こう考えると、確かに試合に近いような守備や打撃練習は楽しいですが「野球のパフォーマンス向上」の為にはそちらの練習量はもっと少なくてよくて、その分をトレーニングに充てることで短期間でレベルアップを実感できるのではないかと思います。

 

私は、トレーニングのモチベーションアップのためにも、球速や回転数、回転軸がスマホで測れる「テクニカルピッチ」を使っています。

値段が3万250円・・・。軟式グラブが2つ買えそうな値段ですが、自分の成長を可視化できるツールとしては優秀です。

 

電池が切れる前(1万球が目安)に140km/hを超えたいところです。電池が切れたら、通常価格の60倍以上の超高級軟式ボールとなります・・・。

 

まとめ

こちらの書籍に書かれていることを中心にトレーニングを行えば球速はアップします。

また、トレーニングの仕方についてはMac's Trainer RoomのYoutubeでも分かりやすく公開してくださっています。トレーニングは書籍内QRコードを通じて、動画を見る事が出来ます。


www.youtube.com

 

私は、上記に加えて、高島さんのオンラインアカデミーに入会しています。ここでは、Facebookコミュニティー上に自分のトレーニング動画やピッチングフォームを投稿すると高島さんなどがアドバイスをしてくださいます。トレーニングの軌道修正のために利用するといいと思います。

 

また、私がピッチングフォームなどについてとても参考になったブログがVelo's blogです。動きの言語化がとても上手で、速い球を投げるためにどんなフォームやトレーニングが大切なのか分かりやすくまとめられています。

 

以上が球速アップの方法です。140㎞/hに向けてトレーニングに行ってきます。