野球が上手くなる練習まとめ

野球が上手くなる方法をまとめています。

スピンレート革命 回転数を上げればピッチングが変わるを読んで、回転数と球速の目標が定まった。

 

テクニカルピッチを購入して、球速だけでなく、回転数や回転軸の傾きなどを可視化できるようになりました。そこで、どんなボールを目指すべきなのかの指標が欲しくなり、『スピンレート革命』を読んでみました。

この本の著者は林卓史さん。慶応大学野球部の監督をされた方で、アメリカからいち早く『ラプソード』を導入されました。ラプソードとは、球速や回転数、回転軸などが分かる機器でMLBなどで使用されたのがきっかけとなり、日本でも使われるようになりました。林さんは、この機器を導入後、慶應大学をリーグ優勝に導びかれました。

この本の中で林さんは「極論を言えば、配球なんかいらない。」と仰っています。

どんなにいい配球をして、外角低めに制球しても、球速が130キロで平均的な球質なら打たれる可能性は高まるでしょう。反対に球速が速くて回転数が多い球を投げれば、配球や細かな制球とは関係なく抑える可能性が高まります。打者との駆け引きをするよりも、わかっていても打てない球を捕手のミットに投げ込めばいいのです。

確かに、一理あると思います。もの凄い回転数で、ものすごい速い球であればストレートでも打たれる可能性は低くなります。東京6大学野球リーグのデータを見ると、球速が上がれば被打率は下がることが分かっています。また、打たれにくい変化球として「フォーク」を上げています。カーブやスライダーを投げる選手が多いなか、フォークの被打率が他の球種に比べて低くなっています。

球種は4つも5つもいらない。それよりも、ストレートと2つの変化球を磨いた方が、効率がいいと思っています。ストレートとフォーク、スライダー(カットボール)かツーシームで基本的にはよいと思います。

ストレートの球速と回転数を上げて、フォークを覚え、スライダー(カット)かツーシームを習得すればいい事が分かります。

この本では、回転数と球速を上げるための具体的な方法が書かれています。そのなかにキャッチボールがあります。

自分の正面で球を離して、相手が捕球する3,4メートル手前のところでは既に「胸」へのラインに入っていて、実際の捕球も胸の前で行われることが基本です。右利きの選手同士がやっているキャッチボールでは、途中経過では「相手の右胸あたりに向かっている」ボールでなければならないはずです。そのことを織り込みながら「どこを途中経過で通すか」(地点1)、「ゴール地点をどこにするか」(地点2)を考えながらキャッチボールをする必要があると思います。

右投手の場合、大抵のストレートはシュートするので、相手の右胸あたりを目掛けて投げて、相手側の3,4メートル手前では胸の真ん中に球があるようにキャッチボールをすることを意識するようです。

また、遠投では「長い距離で球が空気抵抗を受けることで、自分の球の回転の傾向がつかめる」と書かれています。遠投では、「思ったよりも高いところにきた」と相手に思わせる球がホップ成分が多い「いい球」と言えます。

 

この本の後半は、慶應大学の野球部が優勝するまでのチーム事情が多かったので、あまり参考になりませんでしたが、前半部分は草野球選手にも有益な情報が多かったです。

 

これを基に、これまでの自分の球速と回転数を分析してみました。

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回転数と球速の相関図

115キロで1500回転、125キロで1750回転、135きろで2000回転くらいになるのかなと思います。私の球質としては、10キロアップごとに250回転増えていく感じかと思います。

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球速・回転数・ホップ成分・シュート成分・傾き

2021年の12月から140キロに向けてトレーニングを始めました。現在100日を超えたあたりです。こう見ると、球速が上がるにつれて回転数とホップ成分が上がっています。また、回転の傾きもより0度に近くなり、131キロが出たときはほぼきれいなバックスピンを投げることが出来ました。初めのころはシュート成分が多く、効率よくボールに力を加えられていないことが分かります。

 

この分析を行ったことで、次の目標が決まりました。現在地を可視化すると、何を指標に取り組めばいいか明確になるので、やる気に左右されずに淡々と練習に励むことができます。

 

次なる目標は、135キロ、2000回転、ホップ成分90、シュート成分5以内、傾きを5度以内に抑えた球をコンスタントに投げられるようになることです。

 

117キロから130キロを超えるために行っているトレーニングを別記事でまとめています。

 

probaseballplayer.hatenablog.com

夢を習慣の力で現実に。